日常会話でよく使われる「おちおち」という表現について解説します。
おちおちは「落ち着いて」や「安心して」という意味がある言葉ですが、多くの場合、否定形の「できない」や「られない」と組み合わせて使用されます。
以下、さまざまな状況での「おちおち」の使い方を短文で紹介します。
具体的な例を通じて、この表現の使い方を理解しやすく説明します。
「おちおち」という表現の短文例！
・24時間営業の店の責任者として、夜中に頻繁に電話で起こされるため、ゆっくり寝ることができません。
・消防署員であるため、普段は眠れるものの、火事や救急の通報が多い日はしっかり休むことができません。
・明日の昇進試験のために勉強中ですが、試験前の緊張でなかなか眠れません。
・個人経営の店で働いていると、休憩時間が取れず、客の間を縫って食事をするので、落ち着いて食べることが難しいです。
・その国では、公共の場での発言が厳しく監視されているため、自由に話すことができません。
・家の外にある洗濯場にスズメバチが多く集まるため、安心して洗濯をすることができません。
・スマートフォンのバッテリーが爆発するかもしれないというニュースを聞いて以来、夜も充電しながら眠ることができません。
・携帯電話が普及してからは、いつでも仕事の呼び出しがあり、休むことができません。
・自転車を運転しながらスマートフォンを操作する人が増えたため、歩行も安心できません。
・嫁ぎ先では、義両親が予告なしにトイレのドアを開けることがあり、落ち着いて用を足すことができません。
「おちおち」の類語について
「おちおち」と似たニュアンスの言葉をいくつかご紹介しましょう。
最初に「悠長」です。
この言葉は「急ぐことなく、のんびりとしている様子」を指し、「悠長に構える」という表現で使われます。
次は「呑気」。
これは「心配が少なく、気楽な状態」を意味する言葉です。
他にも、「のんびり」、「ゆったり」、「ゆっくり」、「悠然」、「悠々」といった表現が「おちおち」に近い意味を持っています。
まとめ
以上で「おちおち」及びその類語の紹介を終わります。
役立てていただければ嬉しいです。
「おちおち」は一般的には「落ち着いて」と訳されることが多いですが、元々は「落ち着く」という言葉から派生しています。
「落ち着く」の語源は「落ちて地に足が着く」とされ、何もかもが安定して初めて心が落ち着くことを表しています。
